2017/4/21
今ここにない「それ」を、どうやって探すのか?國分功一郎『中動態の世界』(医学書院)刊行記念トークイベント
中動態というのはかつて存在した、能動態でも受動態でもない文法事項のことです。しかし、なぜそれは消滅してしまったのでしょうか? あるいは別の姿でどこかで生き残っているのでしょうか? それにしても、なぜ私たちは「それ」について教わらないのでしょうか?
著者の國分功一郎さんは言います。
「誰も気にかけなくなった過去の事件にこだわる刑事のような気持ちで、私は、中動態のことを想い続けていた」
どうやら中動態というちょっと変わった入り口から入ると、意志や責任、さらには人間の自由まで論じられるらしいのです。そんな高尚なことだけでなく、便所掃除やカツアゲがうまく説明できたり、いつも「あんなことしなければよかった」と思っている気持ちに折り合いが付いたりするようなのです。
……謎はますます深まるばかり!
そこで、この文法をめぐる大事件を解決したばかりの國分刑事(デカ)に、なぜこの謎にはまり、どんな困難を経て、どうやって抜け出したのかをじっくりうかがいます。
(『中動態の世界』編集担当;白石正明)
- 國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
1974 年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学准教授。専攻は哲学。
主な著書に、『スピノザの方法』みすず書房、『暇と退屈の倫理学 増補版』太田出版、『ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書、『来るべき民主主義』幻冬舎新書、『近代政治哲学』ちくま新書、『民主主義を直感するために』晶文社など。最近ハマっているのは空手。
撮影:岩沢蘭
- 開催日
- 2017年4月21日(金)
- 時間
- 19時30分スタート/21時頃終了予定 *イベント当日、お店は18時にてクローズ致します
- 会場
- Title 1階特設スペース
- 参加費
- 1000円+1ドリンク500円
- 定員
- 25名
- お申し込み
手順1:メールの件名にイベント名、メール本文にお名前(氏名)/電話番号/枚数(1人2枚まで)を明記して、以下のアドレスに送信ください。
手順2:「予約完了」の返信をいたします。(メールの受信設定にご注意ください)。
手順3:参加費は当日会場受付でのお支払いとなります。
お申し込み・ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます