2022/8/6 - 2022/8/23
終了しました校正者の仕事部屋牟田都子『文にあたる』出版記念展
校正だけにとどまらない、本を作るということの奥深さは、広大な森に分け入っていくようだと感じられます。——本文より
校正者・牟田都子さんの初めての単著『文にあたる』(亜紀書房)が8月10日に発売になるのを記念して、出版記念展を開催します。
校正とは「本や雑誌が出版される前に、『ゲラ(校正刷り)』と呼ばれる試し刷りを読み、内容の誤りを直し、不足な点を補ったりすること」。本づくりにおいて欠くことのできない作業です。
「誤字や脱字はないか」「固有名詞や数字は正しいか」「内容に不自然なところはないか」
こうした点を確認するために、牟田さんは書店や図書館をぐるぐる巡っては資料を集め、ファクトチェックをし、校正ゲラを何度も、一文字一文字を見逃さないようにして読み込みます。
今回の展示では『文にあたる』で紹介する校正の仕事現場を再現します。
校正ゲラを広げる「見台」や辞書、文房具などの仕事道具や、『文にあたる』著者校正ゲラの実物の一部を展示します。〈知られざる本づくりの現場〉をご覧いただける貴重な機会となります。奮ってご来場ください。
*『文にあたる』は展示初日、8月6日より先行販売いたします。
- 牟田都子(むた・さとこ)
1977年、東京都生まれ。図書館員を経て出版社の校閲部に勤務。2018年より個人で書籍・雑誌の校正を行う。これまで関わった本に『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』(鹿子裕文、ナナロク社/ちくま文庫)、『何度でもオールライトと歌え』(後藤正文、ミシマ社)、『ブスの自信の持ち方』(山崎ナオコーラ、誠文堂新光社)、『家族』(村井理子、亜紀書房)、『はじめての利他学』(若松英輔、NHK出版)ほか多数。共著に『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』(亜紀書房)、『本を贈る』(三輪舎)。
撮影:疋田千里(Hikita Chisato)
- 開催日
- 2022年8月6日(土)ー 2022年8月23日(火)
- 時間
- 水曜・第三火曜日定休 *最終日8月23日(火)は17時まで
- 会場
Title2階ギャラリー