2025/3/14 - 2025/3/31
「あなたのための劇画的小品集」刊行記念 上村一夫原画展
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漫画家・上村一夫が1974年に発表した短編集『あなたのための劇画的小品集』の復刊にあたり、当時の上村作品を振り返る原画展を開催します。
昭和の絵師と呼ばれた上村一夫は、女性の美しさと情念の世界を描かせたら当代一と言われた漫画家でした。なかでも1972年に漫画アクションに連載された「同棲時代」は、当時の若者を中心に人気を集め、社会現象にもなりました。
今回上村一夫オフィスより復刻された『あなたのための劇画的小品集』は、そんな時代に描かれた短編漫画。掲載誌は、1958年に千趣会から創刊された食と世界の文化を紹介した『COOK』というポケットサイズの情報誌でした。一話7ページの短編に描かれた女性の揺れる心や情景は美しく、詩を読むような感覚です。
本展では、『あなたのための劇画的小品集』と同時代に描かれた挿絵や生原稿を約二十点展示。その他、近年海外で出版された海外版の書籍の展示・販売や、グッズの販売も行います。『あなたのための劇画的小品集』も初日より販売。先着100名さまにはご来場の特典として、当時上村一夫が使っていた原稿袋のイラストをプリントした、オリジナルのビニールバッグを差し上げます。
昭和の絵師と呼ばれた漫画家の美しい筆致をぜひご覧ください。
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- 上村一夫(かみむら・かずお)
1940年(昭和15年)3月7日、神奈川県横須賀市生まれ。
1967年(昭和42年)、デビュー。翌年『平凡パンチ』連載の「パラダ」(原作・阿久悠)で本格的に劇画進出。以後、「同棲時代」、「修羅雪姫」(原作・小池一夫)、「しなの川」(原作・岡崎英生)など叙情的な名作を次々と発表。特に「同棲時代」は”劇画史に一時代を画した”と評されるヒット作品となった。
1985年11月、下咽頭腫瘍で入院。1986年(昭和61年)1月11日、逝去。享年45歳。近年ではヨーローッパを中心に多数の漫画が出版され、2017年にはアングレーム国際漫画祭にて遺産賞を受賞。
- 開催日
- 2025年3月14日(金)ー 2025年3月31日(月)
- 時間
- 12:00 - 19:30(日曜日は19時まで) 水曜、第一・第三火曜定休日 *最終日3月31日(月)は17時に閉場します
- 会場
Title2階ギャラリー