2022/4/23 - 2022/5/12
終了しました橙が実るまで『橙が実るまで』刊行記念 川内倫子写真展
繰り返し聴く大好きなカルテットのような本。 谷川俊太郎
Titleでは、田尻久子と川内倫子による初の共著『橙が実るまで』の刊行を記念した写真展を開催します。
熊本「橙書店」の店主・田尻久子の自伝的エッセイに、年来の知友である写真家・川内倫子が自身の撮影した写真で応えていく。雑誌『SWITCH』に掲載されたふたりの3年以上にわたる連載が、一冊の写文集になりました。
「読む人が、写真や文章が語りかける物語に自分を重ね、そこに新たな物語が生まれるだろう」(田尻久子あとがきより)。そう綴られているように、幼い頃に拾った猫、大好きだった祖父との思い出、家族の死……。そんな誰のものでもない、ささやかな個人的記憶を紡ぐ物語がきっとあなたの世界に呼応していく。懐かしさや切なさが胸に迫る、珠玉の写文集です。
展示会場では本書に掲載された写真の中から、選りすぐりの写真を展示します。さらに会場限定で、単行本未収録の特別編エッセイ「初恋」も公開します。ぜひご来場ください。
- 川内倫子(かわうち りんこ)
1972年滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2009年に第25回ICPインフィニティ・アワード芸術部門を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011年)、『あめつち』(2013年)、『Halo』(2017年)など。近刊に写真集『Des oiseaux』、『Illuminance: The Tenth Anniversary Edition』、『やまなみ』がある。
- 田尻久子(たじり ひさこ)
1969年熊本県生まれ。「橙書店 オレンジ」店主。会社勤めを経て2001年、熊本市内に雑貨と喫茶の店「orange」を開業。2008年、隣の空き店舗を借り増しして「橙書店」を開く。2016年より文芸誌『アルテリ』の発行・責任編集をつとめる。2017年、第39回サントリー地域文化賞受賞。著書に『猫はしっぽでしゃべる』(ナナロク社)、『みぎわに立って』(里山社)、『橙書店にて』(2020年、 熊日出版文化賞/晶文社)がある。
- 開催日
- 2022年4月23日(土)ー 2022年5月12日(木)
- 時間
- 12:00 - 19:30(日曜日は19時まで) 水曜・第三火曜日定休 *最終日5月12日(木)は17時まで
- 会場
Title2階ギャラリー